4月も過ぎ、新緑の季節を迎えました。
今は大変な世の中になってしまいましたが、この状況が落ち着いてからピアノ教室を検討される方もいらっしゃるのではないかなと思います。
そこで本日は、ピアノを習い始めて間もない方向けに、ぜひ揃えていただきたいグッズについてお話しいたします。
1. 足台
小学校3、4年生(小柄な子は高学年まで)ぐらいまでのお子様にはぜひ足台を用意していただきたいです。
ピアノはとても大きな楽器です。そして、身体条件の異なる子どもから大人まで、みんな同じ高さにある鍵盤に向かって演奏します。
ヴァイオリンやチェロには子どもの体に合わせて作られた分数バイオリンがありますが、 ピアノには弦楽器のように、子どもの体に合わせて作られたものがありません。
小さな子どもが足台を置かずに椅子に座ると足がブラブラと浮いてしまいます。。
足が地面から浮いていると、体が安定せず、腕の重さをうまく鍵盤に伝えることができません。体が安定しないと良い姿勢を保つことも難しいです。
上半身を自由にさせていろいろな音楽的表現を身につけるためにも、足の支えは大事です。
わざわざピアノ専用の足台を購入されなくても構いません。発泡スチロールのブロックや木の板、お手洗いの際に使う小さな子ども用の台でも良いと思います。
ぜひお子様と一緒に、いろいろな台で調節なさってくださいね。
2. メトロノーム
一定の速さを保って弾けることは音楽を奏でる上でとても大切です。
特に初心者の方は一定の速さで演奏することに慣れていないようですし、本人もテンポの揺れに気づいていないことが多いようです。
自分の速さを客観的に捉えるためにも、始めのうちはメトロノームでテンポを安定させて弾く練習を行っていただきたいです。
みなさん、歩くときはある程度一定の速さで歩きますよね?
音楽も同じように、基本的にはいつも同じ速さで進みます。
まずは一定の速さで弾けるように練習した後、楽譜に書かれた速度記号に従ってテンポの調節を行っていくのが良いと思います。
ただし、メトロノームを頻繁に使いすぎると機械的な音楽になりかねないので注意が必要です。
リトミックを経験したことがある方ならお分かりになるかもしれませんが、テンポは本来、体で感じるものです。メトロノームにきっちりと正確に合わせられた音楽よりも、少しの揺れを感じられる音楽の方が自然で心地よく感じられるでしょう。
そのため、メトロノームで拍をとることにある程度慣れてきたら、部分的に練習したいところだけ使うのも良いと思います。
⭐︎メトロノームの種類について
メトロノームの種類には、昔ながらの振り子式タイプや電子機器がありますが、始めて間もない方は振り子式の方が視覚的にも拍を感じやすいのでおすすめです。
ただ、アプライトピアノをお持ちの方は譜面台の幅が狭いので、電子タイプの方が使い勝手が良いかもしれません。
私が子どもの頃は振り子式メトロノームを使っていましたが、今は持ち運びのしやすい電子メトロノームを所持しています。演奏会やコンクールで弾く際には、必ず持って行きます。
最近はいろいろなデザインのメトロノームがあるようなので、選ぶのも楽しいですね♪
ぜひお気に入りを探してみてください!