先日の政府による緊急事態宣言解除に伴い、6月から通常のレッスンを再開させていただきます。
感染防止対策を行いながらのレッスンとなりますが、久しぶりに生徒さんにお会いできるのを楽しみにしています!
さて、6月から新たにソルフェージュを受講される生徒さんが2名いらっしゃいます。
そこで今回は、ソルフェージュについてお話しいたします。
ソルフェージュ(solfège)とは、楽譜を読むことを中心とした基礎訓練のことです。
もともとはドレミの音名でメロディーを正しく歌うことを指していたようですが、今日の日本におけるソルフェージュレッスンで扱う内容はより幅広いものになっています。
具体的な学習内容として、視唱、聴音、リズム打ち、初見視奏、伴奏づけ、楽典などが挙げられます。
では、ソルフェージュの学習によってどんな効果が得られるのでしょうか?
私見になりますが、『ソルフェージュを勉強して良かったこと ベスト3』を挙げてみます。
1.読譜が早くなり、短期間で曲を弾けるようになる
曲を仕上げるとなると曲に応じた演奏技術が必要となるので時間がかかる場合がありますが、読譜に関しては早くなります。伴奏やアンサンブルにおいては、短期間で共演者と合わせなければならないことも多いので、譜読みが早ければなんとか乗り越えられます。
2.作曲家の意図をより深く感じられるようになる
「楽譜は作曲家が書いた手紙である」と学生時代に友人が教えてくれたことがありましたが、私は今でもその通りだと思っています。
ソルフェージュの学習によって、音楽記号や和声、調性、形式などから作曲家の心情をより想像することができます。
3.音楽を多面的・多角的に捉えられるようになる
例えば、和声の知識があれば、メロディーラインを追うだけでなく、和声を感じながらより立体的に音楽を捉えることができます。これは暗譜をする際にも非常に役立ちます。
また、色々な角度から音楽を捉えることによって、作品への理解が増し、音楽鑑賞や演奏がより楽しくなるのではないかと思います。
ソルフェージュを学習することで、音楽への理解が深まり、演奏したり聴いたりすることが一層楽しくなってもらえたら大変嬉しく思います。
ちなみに、私はピアノよりも先にまずソルフェージュから習いました。3歳の頃です。
始めは週1回のレッスンだったようですが、よく泣いてしまいレッスンにならなかった為、先生の計いで週2回個人教室に通っていました。さらにヤマハの幼児科(飛び級して入りました)にも通っていたので、幼児期のソルフェージュ教育は充実していたと思います。
当時師事していた先生は、いずれ桐朋学園大学付属の音楽教室へ通うように勧めてくださっていたからか、教本は全て桐朋学園の子供のための音楽教室が編集したものでした。
幼い頃の徹底した教育は今でもよく覚えています。
メロディー視唱の宿題はただ譜面を読んで正しく歌うのではなく、毎回暗譜でしたし、さらに楽譜を逆さまにして歌ったりもしました。
移調の練習もたくさん行い、リズム打ちではポリリズムも習得しました。
特にソルフェージュの本のメロディーは覚えにくいものがほとんどなので、なかなか覚えられず苦労しましたが、そのおかげで絶対音感や暗譜する力が身に付いたのだと思います。
脳の成長が著しい6歳までの環境が大事だと耳にしたことがありますが、幼児期のスパルタ式教育のおかげで、その先の付属音楽教室、高校、大学でもソルフェージュの授業に苦労することなく上位のクラスで勉強することができたと感じています。
長くなりましたが、音楽をより深く学ぶためにもソルフェージュ学習はとてもおすすめです!
初心者の方から音高・音大受験生まで指導した経験がございますので、どうぞお任せください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪