子どもの演奏にも効果の高いトレーニング

先日、御木本メソッドアカデミー主催のオンラインセミナーに参加いたしました。

今回は、御木本メソッドアカデミー特別講師の山本光世先生が「Lこすりの子どもへの指導」というテーマで、生徒さんの演奏を交えながら、示唆に富んだ内容の濃いお話をしてくださいました。

 

「Lこすり」というのは、御木本メソッドのトレーニングの一つで、専用のトレーニングボードを用いた指の体操のことです。

 

導入期の6歳前後の子どもたちがこのトレーニングによって、次第に正しい奏法へと近づいていく様子を垣間見ることができ、このメソッドの素晴らしさを再確認いたしました。

 

また、山本先生の「一つのことに特化しての単純な作業は必ず向上する。その単純作業を苦手な部分に行い、演奏の向上を目指す」というお言葉が強く心に残りました。

 

これまでボードを用いたトレーニングは、小学生でも中学年以降の子どもにお勧めしていましたが、今回の講座で低学年や幼児期の子どもにも良い効果がみられることが分かったので、レッスンでも徐々に活用してまいりたいと思います。

 

 

当教室の小さな生徒さんたちは初級も中盤に差し掛かり、少しずつ曲の難易度が高くなってきています。

「ただやみくもに練習し続ける」だけでは上達することが難しい段階になってきました。

 

確実に上達するために御木本メソッドを活用したり、練習内容を工夫していくことで、目の前の小さな壁を一つ一つ越えていき、「できた!」という達成感を積み重ねてもらえたらと思います。