日野市多摩平 Poco a Pocoピアノ教室の樫田です。
ご覧いただき、ありがとうございます♪
日々子ども達のレッスンをしていて、
ピアノの練習は考える力を伸ばす良い訓練にもなると考えさせられることがあります。
例えば、ピアノを演奏する上で大切な音楽の『形式』。
偉大な作曲家達が残してくれたステキな作品たちは、大概規則にのっとって作られています。
その一つが音楽形式です。
形式を知れば、曲の構造が分かります。
曲の構造が理解できれば、演奏することがより楽しくなり、作曲者の想いを深く感じられるようになるかもしれません✨
特に、ソナチネやソナタを演奏する際には、音楽形式を理解して演奏していることが大事です。
レッスンでは、ブルグミュラーが終わり、ソナチネを弾く頃に一緒に「形式」を勉強しますが、
それ以前に弾く作品にもシンプルな形式がたくさん見受けられます。
写真は、導入期のお友だちの楽譜。
子どものために作られた教材にも、2部形式、3部形式がよく見られます。
以前形式を教えたことを覚えていて、
新しい曲を弾く際にも、そのヒントを得て、同じ音型、違う音型を自らみつけて、進んで仲間分けをしてくれました。
楽譜には、A-B-A'-Cと書いています!
厳密には、2小節ごとにA-B-A'-B'又は4小節ごとにA-A'と分けられると思いますが、
ここではあえて指摘していません。
●同じ音型が2回書かれている時、2つの音型をどのように表現しよう?
●同じ音型を2回とも同じように弾くよりも、それぞれ表現を変えて弾く方が面白いかな?
●それなら、1回目は大きく、2回目は少し小さく弾いてみる?
などなど、子どもと話し合いながら、
どのようにピアノで表現するかを考えていきます。
形式を学ぶことが、良い演奏をするためだけでなく、
柔軟な思考力を養うことにもつながるように思います。
「ヤングピアニストを育てる会」でお世話になっている辻井雅子先生がよくおっしゃっていますが、
「ピアノを弾くことは考えること」
まさにその通りだとつくづく思えたひと時でした。
ピアノを通して、小さな頃から自分で考える習慣があるなんて、
素晴らしい!と思う今日この頃です🍀